2006年11月28日

6時間のオマケ:せつ-9

初めての真夏の買い付けも、そろそろおしまいです。

夜中の10時近くまで明るいことに驚いたり(白夜?)、
小さな湯沸しポット1つでお料理することに驚いたり・・の
サバイバルな日々でした。

今回はしっかりホテルで自炊もさせていただいたし、
「経費削減!いいものをお安く!」を合言葉にしてがんばりました。
ぱちぱちぱち・・・。*^^*

そういえば、夫もすっかりやせてしまいました。(T-T)

そしてそう、この最後の時期になると登場してくださるのが、
私たちのつよ〜い味方の、Sさんですね。

日通マンチェスターのハンサムで優しい男性です。*^^*

思いっきり日本語でお話できる、唯一の日本人でもあります。
(何日も英語ばかりで・・・ほとんど聞くだけですが・・・。)

Sさんには今回も、いろいろとご迷惑を・・・。

迷子になって途方にくれた時も、お電話すると
「落ち着いて、落ち着いて・・!」と優しく道を教えてくださいました。
(すみません・・本当に・・・。)

大きな日通さんでは、私たちなど豆粒くらいのお客さんだと思いますが、
親切にしていただきました。

今回はいっそうの経費削減で、アンティークたちの沢山の荷物を
直接持ち込ませていただくというアラワザも。でもいつもニコニコ・・・。
(大丈夫でしょうか・・・Sさんの売り上げは・・・)

日本にアンティークたちを送り出す手配を無事に終了して、
さあ、日本に帰りましょう!

と、ロンドンまで着いたら、空港での待ち時間が6時間も・・・。

なんだかもったいないな・・6時間・・・。

そういえば、ロンドンに「カムデンパッセージ」という
有名なアンティーク街があると、以前本で読んだことが。

小さな通り一杯に、アンティークのお店が並んでいるとか・・・。

通り一杯!! むずむず・・・。

ジーッと空港で、6時間も待っているなら思い切って行ってみよう!ということに。

ロンドンは、私たちのいたカントリーサイドとは大違いで、人も車も一杯です。
やっぱり世界の大都会・・なんですね。どきどき・・。

キョロキョロと感心しながら、やっとカムデンパッセージに着きました。

ロンドンの中心からはだいぶ遠かったのですが、
着いたときはうれしくて・・。

あれれ、まだお昼なのに、お店がほとんど片付けはじめています。

キャア〜!急がないと・・・と、
ここでも思わず得意のニンジャ走り・・(すみません・・。)

あれれれ、なんだかものすご〜くお値段が高い気が・・・!

これもあれも・・・お高いのです。

やっぱり「ロンドン価格」なのでしょうか。

ちょっぴりションボリしつつも、せっかくきたのだから勉強のために
ぜ〜んぶのお店を見てまわることに。

気がつくとついつい、最後の6時間もしっかりと走り回ることに・・。

ふと振り返ると、ずいぶん向こうに夫の姿が・・。(脚力に問題発見!)

次回は、夫にも「ニンジャ走り」を教えなくては!・・と思った
最後の楽しい1日でした。

-------------------------

今週末から、第3回目の買い付けに行かせていただくことになりました。

きっと今回も、珍道中(T-T)になる予感が・・・。

また戻りましたら、詳しいご報告をさせていただきますね。

厚着をして、「いってまいります!」

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posted by せつ at 19:12 | 東京 🌁 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月20日

幸福・その1・夫:8


「はあっ!」と、大きくためいきをついた僕たちですが、
このままで終わるせつさんではありません。

幽体離脱状態からわれに戻ったせつさんは、
もうあたりをきょろきょろしています。

さすが、関西人は、立ち直りが早いですね。(^^)

「向こうにガーデン入り口があるよ!」と、うれしそうに僕を誘います。

古いレンガをくぐるとそこは、ベジタブルガーデンでした。
ポタージェとも言うみたいですが、僕にはよくわかりません。

見るとせつさんが、ひとつづつ丹念に野菜の種類を調べています。

おそらく300年くらいはたっているのでしょうね。
温室やゲート、塀などに、歴史を感じます。

せつさんはもうすっかり元気になって、ずんずん先を進みます。

ベジタブルガーデンの奥に、シークレットガーデンめいた、
小さなローズガーデンがあります。

ウィリアムシェークスピアが真っ赤に咲き誇っています。
ここまでくると、もうせつさんは満面の笑顔です。

こんなかんじ。(*^○^*)

さらに奥を行くと樹の直径が5mくらいもあると思われる深い森が続いています。

もうなにもかもスケールが違います。

夏休みだというのに、人はあまりいません。

静かな森の中を寄り添って歩く人生を積み重ねた夫婦。
・・・なあんちゃって。ははは。

ごほん。ま、それはそれとして。

森の終わりには、なんと、日本庭園があるのですよ。

なんとなくへんなんですけどね。

藁葺きの東屋があるのですが、どうみてもベトナム風だったりして・・・。

2時間くらいは歩いたでしょうか。

買い付けにくると、こんな時間を持てたことはありません。

いつもフェアからフェアを渡り歩いて、
ホテルではパッキングの日々。
テイクアウトの食事に、ダンボールの山みたいな・・・。

そういえば、せつさんとこうしてデートするのも、
ひさしぶりだなあ、と思ったのでした。

アンティークフェア会場を間違えたおかげで
すっかり幸福な時間ができました。

神様に感謝しなくちゃね、とせつさんを見ると、いません。

向かいのガーデンセンターのショップで、
買い物かごにたくさんの種をあれやこれや入れては、
店員に激しく質問しています。

やれやれ。

つづく。


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posted by せつ at 16:17 | 東京 ☁ | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月13日

悪夢・その3:せつ−8

しばらく入り口で、幽体離脱をしていたようです。

びっくりしすぎたウサギさんは、死んでしまうそうです・・。
(ちょっぴりあつかましいですね・・すみません。)

ふっと気がつくと、ピンクのビニールのネコちゃんバッグは、
エルメスのバーキンやら、クロコダイルバッグやらに取り囲まれています。
(ネコちゃん、ピンチ!)

執事のようなハンサムな初老の男性は、さっきから「マダァ〜ム」と呼びかけています。

「マダムって・・・誰?」と、思わず日本語で聞く私・・・。
(動転はつづく・・。)

よ〜くお聞きすると、どうやら大きなバッグと一緒では入場できないので、
「クロークでお預かりいたします。」とのこと。

そうとわかれば、きっぱりとネコちゃんをお預けする私。
(ごめんね、ネコちゃん・・。)

最初はびっくりしていましたが、せっかく来たのだし
20ポンドも奮発(!)したのですから、おろおろするのはやめて
こうなったら堂々と行きましょう!

勉強するには絶好のチャンス!です。

そう決めたら、だんだんどきどきもおさまりました。

うわぁ〜!なんてゴージャスなんでしょう・・。

たたみ2畳くらいもある油絵や、ボタニカルアートの原画たちが並んでいます。(畳・・・。)

その向こうには、1600年代や1700年代の陶器たちが・・。
マホガニーの重厚な家具たちも・・。

まわりの貴婦人たちは、みんな笑顔でゆっくりと歩いています。
時々、小さな声でお話したり・・。

これね!と、すばやく学習した私はそれからというものずっと、
「笑顔一本!」で通すことに・・*^^*

こんな場所では、ニンジャ走りも似合いません。
精一杯、ゆっくりと優雅に歩かなくちゃ・・。

堂々とニコニコとのろのろ歩く私に、やっとお店のかたがお声をかけてくださいました。

こんなときは、覚えたての魔法の言葉「ジャストルッキング!」ですね。
(見てるだけ・・。ちょっぴり寂しい・・・。)

この一言で、どんどん道は開けました。
(モーゼ・・・?)

ふと夫を探すと・・純銀食器類の大きなショーケースの前に立っています。
どれもこれもが、何十万何百万という高価な世界ですね。

いつまでも動かないのでそばに行くと
「磨きがものすご〜く、丁寧できれいです・・・。」とのこと。

そういえば、夫は「磨き担当部長」という肩書きのもと、
毎日せっせと、一生懸命ドリプレのシルバープレートたちを磨いてくれているのです。

さすがに見ているポイントが違いますね・・・。(T-T)

ほほが引きつって来て、もうしばらく笑えそうも無い・・という限界で
ネコちゃんを引き取って、外に出ました・・。

外で引きつったほほをなでながら、ふと見るとガーデンへの入り口が!

「キッチンガーデン」と書いてあります。

そう、ここが悪夢の後の、「幸福」への入り口だったのです!!

つづく


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posted by せつ at 20:26 | 東京 ☀ | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月06日

悪夢・その2:夫-7


それにしても、「タットンパークの悪夢と幸福」というタイトルは、
すごいですね。
オーメンのダミアンをなぜか思い出してしまいました。

それはさておき、
よく晴れた土曜日の朝、ハイウェイを飛ばしながら、
「タットンパークって、どんなところだろうねえ。」
とクルマの中で幸せな会話していた私たち。

インターチェンジをおりて、
森の中を流れるようにクルマをすべらせていくと、
標識が見えてきました。

やがてたいそう立派な門があり、
「Antique Fair」の看板をみつけてにっこり。

ゲートをくぐってから5分くらいは、走ったでしょうか。

いわゆるマナーハウスという、
それはそれはとんでもなく広い敷地に羊やらカルガモやらリスやらが、
普通に暮らしています。

やっと駐車場にクルマをとめ、歩いて会場へと向かいます。

せつさんは、おおきなピンクの猫ちゃんバッグをかついでいます。

森の中を歩いていると、先ほどまで明るかった空がどんよりしてきました。

僕は、寒くなりそうだからと長ズボンをはいてジャケットを持ってきたのが、
あとあとよかった、ということになろうとは・・・。

それにしても、どんよりと不吉な天気になりました。

せつさんは、猫ちゃんバッグをかついで会場へとずんずん歩いていきます。

ぼくよりかなり先に行ってしまったので、
追いかけるように会場の入り口にたどりつきました。

どうもいつもと会場の雰囲気が違います。

僕たちが通いなれているアンティークフェアには、
必ず歯の抜けたおじいさんがいて、意味もなく笑いかけてくるのですが、
ここにはトラディショナルなスーツをびしっと決めた品のいい老紳士が
難しそうな顔をして考えごとをしています。

せつさんが入り口でかっぷくのいい執事みたいな紳士と
なにやら話しをしています。

入場料がひとり£20には、正直おどろきました。

僕たちがいつもいくフェアは、高くても£5くらいです。

もっと驚いたのは、中に入ってからでした。

客層がまったくちがいます。

いわゆるレディス&ジェントルメンというのでしょうか、
品のよさそうな人たちがひそひそと物静かに話し合っています。

音楽だって、バロックなんかがかかっちゃてますし。

いつもだと、怒鳴り声や物音、動物の鳴き声など、
騒然とした中でニンジャ走りなのですが・・・・。

値段をみると、もっともっとおどろきました。

最低でも、£1000というから、22万円!!
高いものになると、£10000!!って220万円ってか。

さすがに、せつさんも固まっています。

いつものニンジャ走りがすっかり影をひそめています。

これって、短パンにTシャツだと入れなかったでしょうね、きっと。

ディーラーの人となるべく目を合わせないように、
おどおどと会場内をさまよいました。

せつさんは、こういう雰囲気にとってもよわいんです。

なにやら、うわごとのように、ぶつぶついいながら、
水、水といい続けています。

奥のほうに喫茶室があったので、のぞいてみると、これはいけません。

それはもう紳士淑女たちが上品にささやきあっている
サロンといったところでしょうか。

「せつさん、ここは僕たちがくるところじゃないよね」というと、
せつさんはおおきく、うんうんとうなづいて、
出口のほうにさささと向かいました。

外に出ると、テイクアウトのお店があったので、
そこでドリンクを注文していっき飲みすると、
せつさんは大きく「はあっ!」とため息をついたのでした。


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