2006年11月06日

悪夢・その2:夫-7


それにしても、「タットンパークの悪夢と幸福」というタイトルは、
すごいですね。
オーメンのダミアンをなぜか思い出してしまいました。

それはさておき、
よく晴れた土曜日の朝、ハイウェイを飛ばしながら、
「タットンパークって、どんなところだろうねえ。」
とクルマの中で幸せな会話していた私たち。

インターチェンジをおりて、
森の中を流れるようにクルマをすべらせていくと、
標識が見えてきました。

やがてたいそう立派な門があり、
「Antique Fair」の看板をみつけてにっこり。

ゲートをくぐってから5分くらいは、走ったでしょうか。

いわゆるマナーハウスという、
それはそれはとんでもなく広い敷地に羊やらカルガモやらリスやらが、
普通に暮らしています。

やっと駐車場にクルマをとめ、歩いて会場へと向かいます。

せつさんは、おおきなピンクの猫ちゃんバッグをかついでいます。

森の中を歩いていると、先ほどまで明るかった空がどんよりしてきました。

僕は、寒くなりそうだからと長ズボンをはいてジャケットを持ってきたのが、
あとあとよかった、ということになろうとは・・・。

それにしても、どんよりと不吉な天気になりました。

せつさんは、猫ちゃんバッグをかついで会場へとずんずん歩いていきます。

ぼくよりかなり先に行ってしまったので、
追いかけるように会場の入り口にたどりつきました。

どうもいつもと会場の雰囲気が違います。

僕たちが通いなれているアンティークフェアには、
必ず歯の抜けたおじいさんがいて、意味もなく笑いかけてくるのですが、
ここにはトラディショナルなスーツをびしっと決めた品のいい老紳士が
難しそうな顔をして考えごとをしています。

せつさんが入り口でかっぷくのいい執事みたいな紳士と
なにやら話しをしています。

入場料がひとり£20には、正直おどろきました。

僕たちがいつもいくフェアは、高くても£5くらいです。

もっと驚いたのは、中に入ってからでした。

客層がまったくちがいます。

いわゆるレディス&ジェントルメンというのでしょうか、
品のよさそうな人たちがひそひそと物静かに話し合っています。

音楽だって、バロックなんかがかかっちゃてますし。

いつもだと、怒鳴り声や物音、動物の鳴き声など、
騒然とした中でニンジャ走りなのですが・・・・。

値段をみると、もっともっとおどろきました。

最低でも、£1000というから、22万円!!
高いものになると、£10000!!って220万円ってか。

さすがに、せつさんも固まっています。

いつものニンジャ走りがすっかり影をひそめています。

これって、短パンにTシャツだと入れなかったでしょうね、きっと。

ディーラーの人となるべく目を合わせないように、
おどおどと会場内をさまよいました。

せつさんは、こういう雰囲気にとってもよわいんです。

なにやら、うわごとのように、ぶつぶついいながら、
水、水といい続けています。

奥のほうに喫茶室があったので、のぞいてみると、これはいけません。

それはもう紳士淑女たちが上品にささやきあっている
サロンといったところでしょうか。

「せつさん、ここは僕たちがくるところじゃないよね」というと、
せつさんはおおきく、うんうんとうなづいて、
出口のほうにさささと向かいました。

外に出ると、テイクアウトのお店があったので、
そこでドリンクを注文していっき飲みすると、
せつさんは大きく「はあっ!」とため息をついたのでした。


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posted by せつ at 20:18 | 東京 🌁 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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