2006年08月28日

40年:せつ-3

今日は、いいお天気の買い付け日より!

お腹もいっぱい!(どん兵衛ですが・・。)

張り切って早朝から、アンティークフェアに向かいました。

ここは昨年の秋、プチショックを受けた「お肉屋さん」のある
アンティークフェアです。

昨年はあふれんばかりに、300ストールくらいがひしめいていました。
さて今年は・・と、わくわくしながら薄暗い会場の中に入ると、

あらっ!? 場内は、がら〜ん!としています。
人影もまばら・・・。(開催日を間違えてしまったのでは・・。)

それでもしばらくすると、ぽつりぽつりとお店ができてきました。

広々としてしまった場内を、さまよっていると
お店を広げたばかりの、年輩の女性と目が合いました。

「こんにちわ。」とごあいさつしてから、
「どうしてお店がこんなに少ないのですか?」とお聞きすると、
「アンティークは、夏はお休みよ。」とのこと。
(お休みって・・・(T−T)

「やっぱりクリスマス前が、一番売れるのよね。」とにっこり。

あわてて、「コペテンの法則」または「逆もまた真なり」!と
知っている限りのポジティブなことわざ(?)を探して、明るい気持ちをキープ。

「でも夏は、ゆっくりと掘り出し物を探せるチャンスよ。お値段も安いしね。」
と、優しくはげましてくださいました。

なんだかこの女性が好きになって、もっとお話をお聞きしたくなりました。

そんな気持ちが通じたのか、「まあ、お座りなさい。」と
イスをすすめてくださいます。

何でも彼女は、ここで40年間もアンティークのお店をしているとのこと。
アンティークが好きで、ずっとこれからもやっていかれるとのこと。

そんなお話を聞きながら、彼女のお店のアンティークたちを
じっくり拝見しました。

長くやっていらっしゃるだけあって、品数がとても多いのです。

よく見ると、めずらしいものやステキなものの宝庫ではありませんか・・。
そして、びっくりするくらい良心的なお値段!

だんだんドキドキしてきました。

確かにお店の数は少なかったけれど、こんなにいいお店で
じっくり買い付けができるなんて・・「コペテン」成功(T−T)

ふっと、夫を目で捜すと、少し先でなにやら年輩の男性に
機関銃トークで話しかけられています。

にこにこしながら、じりっじりっ・・と、後ずさっています。

それを見た女性が、年輩の男性を指して「私の夫よ。」と。
「このお店は私のお店なの。彼は、アシスタントね。」と、にっこり。

「かれは、重いものを運んでくれたり、アンティークを磨いてくれるの。」
とのことです。

に、似ている・・・。(*^^*)


se3.jpg

















♪クリックで応援してくださいね♪

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


posted by せつ at 22:17 | 東京 ☁ | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月15日

いよいよ:夫-2

「ぐーぐーぐー」
あれ、イギリスにくると必ず僕より早く起きて、
大騒ぎしているせつさんがまだ熟睡しています。

僕も歳をとったらしく、最近、どうも朝早く目が覚めてしまいます。

昨日は、飛行場でえらい目にあったので、
朝起きられるかなあと心配していたのですが、
すっかり6時ころに目が覚めてしまいました。
日本時間の午後2時ですからねえ。

寝起きの悪いせつさんを起こして、
せつさんがどうしても持っていくと主張した、どんべえとコーヒーで朝食です。
うまいんだな、これが。

今日は、まずリバプールのフェアにいくことになっています。
地図を見ながらひたすら南下。

ビートルズもこの道を走ったのかなあ、
なんて感傷にひたりながら、古い教会のような建物をめざします。

意外と小さいではないですか。
大丈夫かなあ、なんて思いながら、中に入ると・・・・、
こ、これは・・・・・。

いきなり、アンティークジュエリーの山が僕たちを歓迎してくれました。

せつさんの目がいきなり、クリックリックリックリックリックリッ・・・。
もうたいへんです。

決して大きなフェアではないのですが、ジュエリーが充実していて、
ストールの3分の1くらいはジュエリー関係です。

入り口から入ったいちばんのお店で、
せつさんはいきなり2時間も費やしてしまいました。

まだ、一軒めですよ。このペースだと、回りきれないぞ。う〜ん。

そうこうしているうちに、お昼ということになり、
受付の女性が近くにおいしい中華があるよ、
と親切に地図まで書いてくれました。

ここが、おいしいのなんの、結果的に今回の食事で一番になりました。

リバプールに行く人にぜひ、教えてあげたいです。

そうそう、リバプールといえば、
僕たちが行ったつぎの週に全英オープンゴルフを開催していたんですね。

タイガー・ウッズもあの中華料理店にいったかなあ、なんて思いつつ、
来年は買い付けと全英オープン観戦をセットにしよっと!と、心の中で決めました。

お昼が終わって、少しは落ち着いてフェアをみまわす余裕ができました。
小さい会場だなあとばかり、思っていたら、
2階でもフェアをやっているではないですか。

あわててそちらにいくと、
なんとスージークーパーがどっさり、それにパラゴンもどっさり。

これは全部、かいしめたいね!とせつさんと話していたら
お店の人がすでに帰り支度をはじめているではありませんか。

まだ2時ですよ。
一応、このフェアは4時までやっていることになっているのに。
ったく・・、なんて思っていたら、はたと気がつきました。

そうだ、今日はワールドカップのイングランド戦ではありませんか。
そうか、そうか、と納得しつつ、
あわててせつさんのあとをついて、走り回りました。

せつさんもすっかりジュエリーを買いまくって満足したのか、
早く帰ってサッカー見ようとゆずりません。

土曜日で、夕方で、サッカーか。

これは、あっちこっちのパブではえらい騒ぎだろうな。

ああ、くわばらくわばら、ということでひっそりと目立たないように、
日本人である僕たちは、ニンジャ走りでホテルに向かったのでした。

つづく


????????〓DSCF0058.JPG








♪クリックで応援してくださいね♪

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


posted by せつ at 13:08 | 東京 ☁ | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月09日

関西人:せつ-2

私は、高校卒業まで関西で育ちました。

私がいた頃は、お買い物の時にお店で「値切る」のはごく普通のこと。

明るく(ここがミソです!)「ちょっとまけて〜。」と言うと
お店のかたも明るく(ここも明るさが基本ですね)、
「まいったなぁ〜。」と言って、あっさり値引きしてくれるのです。
(本当の勝負はここからで、第二段階の値引きに入っていくのです!)

上京してから東京のかたが、値切らずにお買い物をされているのを見て、
「なぜ・・??」とギモンでいっぱいでした。

そんな私ですから、イギリスでの買い付けは関西人として腕の見せ所です。

3年前初めての買い付けで、
アンティークの師の後をくっついて回らせていただいていた時、
あるお店で1回値切ってみたのです。

そうしたら師は「イギリスで値切るのはだめだよ。失礼だからね。」
というのです。
師は全然値切らずにどんどん買い付けをされています。

「アンティークを売っている人は、適正な価格で売っているんだから。」
ともおっしゃるのです。 モヤモヤ・・・・。

なんだか胸がモヤモヤしていたのですが、
師がそうおっしゃるのなら・・と、そのときは値切るのをあきらめました。

昨年の秋の買い付けの時も、モヤモヤをひんぱんに感じつつ、
師の言いつけを守って、絶対に値切ったりしませんでした。
(ス、ストレスが・・・。)

せいぜい、言ってもいい限界ワードの
「ユア ベスト プライス?」だけで我慢しました。
(ようするに、このお値段が精一杯のお値段ですか?と
 遠回しにお聞きするのですね。 遠すぎる気が・・・。)

でも、これを言ってしまうと「イエス!」でにっこりして終了です(T-T)

今年の買い付けこそ、この長年のモヤモヤを晴らすべく作戦を立てました。

行動指針:その1--は「上品な値切りの言葉を習得!」です。

習得するためには、先生に教えていただかないと。
でも私の英会話の先生に、なかなかこのことを切り出せません・・。

先生は私のあこがれの、とても上品で美人で知的な方です。

外国でお生まれになって、マナーや発音はネイティブです。
お子さんたちももう独立されて、颯爽とおしゃれに生活されています。

そんな方に「値切り」の言葉をお聞きしていいのでしょうか。

もしかして、先生は「値切り」という言葉を知らないかも・・。
知っていても、人生で一度も値切ったことなどない気が・・。

と、今度はモヤモヤがクヨクヨに・・。

そんな数週間がすぎて、いよいよ明日はイギリスに出発!という日、
思い切ってたずねました。

「先生、思いっきり上品でいながら、思いっきりお安くなる、
効果絶大の値切りの、一番短い英会話を教えてくださいっ!」
(きぁ〜・・。)

先生は、急に大笑いされて(なぜ・・?)
そして、美しい眉をちょっとひそめられました。
気まずい沈黙が続きます・・。

先生は一生懸命考えてくださった後に、

「せつさんは長いと覚えられないと思うので、とても簡単な単語で
 とても短い会話にしましょうね。」と優しく言ってくれました。
(サンキュー ティチャー・・・(T-T)

先生はゆっくりと何度も発音してくださいました。
そしてこっそり、先生の発音を「カタカナ」で書き写す私(カタカナ・・)。

そのメモを「買い付けノート」(買い付けの時に持ち歩くノートです)に
しっかり大切にはさんだのでした。

もちろん効果は、絶大でした。

きちんと笑顔でごあいさつをしてから、丸暗記のこの言葉を言うと、
ほとんどのお店で気持ちよくあっという間に、値引きしてくださいました。
(おかげさまで、今回の買い付けでは前回に比べて、
 とってもお安く、いいアンティークたちを手にできました。)

魔法の言葉と優しい先生にカンパイ!

実は、いまだに意味がよくわかっていないのですが・・・。(*^^*)


DSCF0014.jpg


♪クリックで応援してくださいね♪

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


posted by せつ at 13:54 | 東京 ☔ | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月31日

新たな決意:夫-1

「またしても、イギリスね。うふふ。」
せつさんの目が去年よりまして、クリックリッしています。

うれしくて仕方ないんですね。どうやら。

成田に行くまでも、成田についてからも、そして今、飛行機に乗ってからも、
となりで、うふうふしています。

僕はといえば、ほんとのこというと、飛行機がとっても苦手なんです。
どうも閉じ込められている感覚がなんかこう、たまらないんですね。

そんなこと我知らず、せつさんは目をクリックリッさせながら、
ひとりで、うふうふしながら「猫村さん」のマンガを読んでいます。

11時間たってやっと、ロンドンのヒースロー空港に着きました。

ここからが問題です。
国内線に乗り換えて、マンチェスターまで行かなくてはなりません。
ヒースロー空港はまるで迷路です。
よく日本人が乗換えを間違えて、飛行場の外に出てしまったり、
乗り継ぎできなかったりと、いろんなトラブルにことかきません。

バスに乗って、なんとか、マンチェスター行きのロビーまでついたのですが、
いっこうに飛行機が来る気配がありません。

おかしいなと思って、(この時点ですでに3時間は待っていました)
係りの人に尋ねると、ものすごい早口でなにか言っています。

キャンセルという単語だけやっと聞き取れました。
キャンセルってなんだ。胸騒ぎ。せつさんはまだうふうふしています。
係員が指差す方向を見ると、発券カウンターがあるじゃありませんか。
とにかくそこに行って、マンチェスターにいきたいのですが・・・
とたずねると、チケットを見せろというではありませんか、

チケットを渡すと、いきなり破いたんですよ!!
びっくり!!
なにすんだこのやろー(アントニオ猪木)という気持ちで、担当の人の顔を見ると、
594といって、また違うカウンターを指差します。

なんだなんだなんだ、何が起こっているんだ、
とせつさんといっしょに思わず空港の中でニンジャ走り。

そのカウンターに行くと、若いお兄さんがコンピュータをたたいています。
で、新しいチケットをくれました。

便名を見ると、マンチェスター行きの次の便です。
ここで、さすがにあまり頭の回転が早くない私たち夫婦も
なんとなく事態がわかりました。

僕たちが予約していた便は、乗客が少なかったので、
その飛行機は飛ばず次の便にまわしたのです。

やれやれ、また待つこと3時間、結局6時間ほど待たされて、
やっとの思いでマンチェスターに着きました。

なんだか先が思いやられるなあ、と思ったのはきっと僕だけです。

DSCF0067.JPG


♪クリックで応援してくださいね♪

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


posted by せつ at 19:45 | 東京 ☁ | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月25日

真夏の決戦:せつ-1

暑い・・。

北海道と同じさわやかなイギリスのはずが、暑すぎるのでは・・・。
ここは昨年と同じ、マンチェスター北西部の小さな村。
ベースキャンプ用のホテルの小さなお部屋です。

なぜかイギリスのホテルには冷蔵庫もクーラーもないのです。
(高級ホテルにはあるのかも・・。今回もご縁がありません・・(T−T)

お部屋の広さは6畳くらいでしょうか。まんなかにベッドがあって
あとは歩けるくらいのすき間(床ですね)と、バスルームです。
ちいさな電気の湯沸しポットが1つ・・。

わびしい・・・まだ、去年の2階のお部屋のほうが広かったような・・。
予約をしてくれた夫に問いただすと、ふっと目をそらします。
あやしい・・・もしかしてここは、一番お安いお部屋なのでは?

そのうえ、窓の外は思いっきり通路です。(景色が通路・・・)

去年のお部屋からは、緑の木々や草原が見えていたのに・・・通路。
それも入り口の通路兼駐車場なので、通る人が丸見えです。(丸見え・・)

夫をもう一度問いただすと「あっ、そうだ!」とか言って用事も無いのに
部屋を出て行ってしまいました。ますます、あやしい・・・。

暑いせいかちょっぴり暗雲がたちこめてきました。

今回もマイレージ作戦で、一人分の飛行機代をただ(・・いい響きですね)に。
そして、円安なのでと「ホテルで自炊」作戦。

出発前からいろいろと、経費削減案をねっていた夫・・・。
彼は彼なりに、残念ながら腕を上げているようです。

さあ、今回もいろいろな秘密兵器と行動指針を私も用意してきました。

ロンドンのヒースロー空港での悲しい出来事は忘れて
(きっと夫通信であかされることに・・?)がんばりましょう!

その前に、外に出て行った夫を探しに行かなければ・・(^^)

せつ


DSCF0041.jpg







♪クリックで応援してくださいね♪

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


posted by せつ at 11:58 | 東京 🌁 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月18日

イギリス買い付け交換日記。「番外編」

おかげさまで、帰ってまいりました。(パチパチパチ)

お待たせいたしました。
イギリスの2週間の買い付けから、戻らせていただきました。
誰も待っていないか。ははは・・・(^^;

なんだか戦争から戻ってきた兵士のようですが、まさにそんな感じです。

本日は、買い付け交換日記「番外編」ということで、
店長のせつさんと僕の対談ということでおつきあいをお願いいたしますね。

-----------------------------------------------------------------

せつ「皆さま、しばらく留守にして申し訳ございませんでした。
   やっと帰ってまいりました。やっぱり日本はいいですね・・・。
   白いご飯が一番でございます!」

僕 「僕からも、ひとこと。
   皆さまのご期待にお応えできるような買い付けができたと思います。
   順次、アップしていきますので、よろしくお願いいたします。」

せつ「今回の買い付けは、前回よりかなり!がんばりましたよね。」

僕 「とにかく朝から夜まで買い付け以外のことは、
   何もしていないんですから。」

せつ「結局、アンティーク・フェアには5ヶ所いったのかな。」

僕 「それ以外にも、アンティークセンターにも3ヶ所、
   家具屋さんに2ヶ所行ったし、
   全部で1000点くらい買い付けられたと思うよ!」

せつ「へえ、そんなに・・。
   じゃあ、全部ひとつずつパッキングしたわけだから、
   1000回パッキングしたことになるのね。
   思い出すだけで腰が・・・。」

僕 「ホテルの部屋が、完全にたこ部屋化してましたからねえ。」(笑)

せつ「ものすごく暑いのに、クーラーはないし、冷蔵庫もないし、
   狭いお部屋で一日中のパッキング生活は、
   体育会系夫婦ならでは・・でした。」
 
僕 「近所のスーパーで買った、
   小さな扇風機が威力を発揮しましたよね。」

せつ「そうそう、あれがあったおかげでがんばれたです!」(笑)

僕 「レンタカーの総走行距離は、約1500km。
   東京、京都を2往復くらいかな。」

せつ「京都に2往復。でも高速代は無料・・・無料っていい響き・・。」

僕 「それにしても、タットンパーク(マナーハウス)の
   アンティークフェアには、まいったね。」

せつ「メルマガのイギリス通信でもお送りしたけれど、
   いちばんお安くても1500ポンドだから30万円を超えてる・・
   どきどきしました〜。」

僕 「せつさんなんて、仰々しい執事みたいな人にマダ〜ム!
   とか言われてたよね。」(爆笑)

せつ「そう・・私もついにマダムと呼ばれる日が・・。
   ちょっぴりうれしかったです。
   でも、いつもフェアに持っていくビニールの
   ピンクのネコちゃんバッグが、 思いっきり浮いてましたね・・・
   巨大だし・・ビニールだし・・・。」

僕 「あえなく没収されていましたね・・・。
   せめてTシャツと短パンじゃなかったのが救い。」(笑)

せつ「マダムが、ビニールバッグはちょっと・・・。」

僕 「また、日通のSさんにとってもお世話になってしまいましたね。」

せつ「私たちなんて、Sさんにしてみれば小口のお客さんなのに、
   毎回とっても親身になっていただいてありがたいです。
   ハンサムだし・・。」

僕 「今回の買い付けで、
   せつさんがいちばん良かったことはなんですか。」

せつ「なんといっても、素敵なアンティークジュエリーが
   たくさん買えたこと!
   それと、どん兵衛さんたちを持っていったこと・・赤と緑!」

僕 「そういえば、前回の買い付けのときは
   ジュエリーを扱っているお店はあまりなかったものね。
   どん兵衛も。」

せつ「そうそう、それが今回は初日からいきなり、素敵なものがワンサカ。」

僕 「フェアに入ったとたん、入り口の一番近いところに
   ジュエリーのストールがどーんとあって、
   そのフェアそのものがジュエリーが
   とっても充実していましたからね。」

せつ「いきなりお目当てのものが山ほどあって、
   自分を見失ってしまい・・。」

僕 「目がクリクリクリクリって、すごいことになって、
   3時間くらい無言でニンジャ走り・・・。」(笑)

せつ「やっと落ち着いてまわりを見たら、みんな私に大注目!!」

僕 「ひとこと。ノー・プロブレン。」(笑)

せつ「さあ、ホットな夏になりそうね。がんばりましょう〜!」

DSCF0082.jpg

--------------------------------------

次回から、「イギリス買い付け交換日記、第2章」が始まります。ご期待くださいね。


♪クリックで応援してくださいね♪

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


posted by せつ at 21:15 | 東京 ☔ | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月29日

アタック隊・・せつ9

さあ、イギリス最後の大仕事は「日本への発送」です。
(ちょっと強引な展開ですね・・すみません・・。)

マンチェスターから日本に、大切な大切な買い付けた
アンティークたちを、安全で確実に輸送しなければ。

そしてここが大切!現地の担当者はできれば日本人であってほしい・・。
(理由はもうお分かりですね・・。)

出発前は、いろいろな運送会社に問い合わせを繰り返す日々でした。

そしてついに、見つけさせていただきました。
やっと1人、「日通マンチェスター」さんに。会社も大きくて安心。

それからというもの毎日毎日メールや電話で、攻撃を開始!
ひどいときは、日に3回も4回もメール攻撃でした。

聞きたいことや教えていただきたいことが、知れば知るほど増えてきます。

Sさんにそのうち嫌われてしまうのでは・・と、ちょっぴり心配でした。
でもSさんはとても忍耐強く、接してくださいました。

ついにその方にお会いできる日です!



お化粧も久しぶりにしてみました。笑顔チェックもOK!
どきどきしながら、大きな倉庫の事務所の中に・・。

にこにこ爽やかな笑顔と、ちょっぴりの心配顔で出てきてくださいました。
(無理もありません・・あれだけ追いかけられたら・・。)

初めてお会いするSさんは、もう他人とは思えません・・。
(Sさんはどうかわかりませんが・・・。くすん。)
私たちは、はじめからすっかり打ち解けてしまいました。

そして、あんなに大切に思っていたアンティークたちが
大きなこの倉庫にちゃんと包まれて・・立派になって。

お預けしていた、アンティークたちとのご対面(実務的には確認)では、
2人ともちょっとじーんとしてしまいました。

そして1ヵ月後に、長い長い船旅を終えて日本にやってくるのですね・・。

荷物を見て涙ぐんでいる私たちを、Sさんはやっぱりちょっと
心配そうに見ています。

「がんばれ!アンティークたち。」「無事に日本にくるんだよ。」と
荷物にたいして、真剣に声をかける私たちを見て、
Sさんはもっともっと心配そうな顔になるのでした・・。

======================

明日から、また買い付けに行ってまいります。

きっとまたしても「珍道中」のような予感が・・・。
詳しいご報告は、「店長日記ー2」にてさせていただきますね。

前回以上のいい買い付けができるように、がんばってまいります(^^)/


se-9.jpg








♪クリックで応援してくださいね♪

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


posted by せつ at 21:39 | 東京 🌁 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月19日

「ダースベイダー」・・夫8

スターウォーズのダースベイダーがあらわれるときの音楽とともに、
そう、Mr.Kの登場です。

来週どうしているのか、と聞かれたので、
ストーク・オン・トレントに行くといったら、
それは奇遇だ、私はそこに住んでいる、ぜひ奥様と食事に誘いたい。
ともちろん、英語で言われたので、OK、それはすばらしい、ぜひ喜んで、
などと安請け合いしてしまったことが始まりでした。

で、途中の一週間をすべて飛ばして、その日の話です。

前日に、Mr.Kから携帯に電話が入り、明日はどうかね、と確認の電話が入りました。
この頃から、どうも僕たちに興味を持ちすぎているなあ、と感じていました、
せつさんは、私には関係ないもんね、といったふうでそっけないです。

で、当日、マンチェスターからストーク・オン・トレントへ、

そうそうこの街は、みなさんすでにご存知の方も多いでしょうが、
世界で最も有名な陶器の町です。

ウェッジウッドやロイヤルドルトンの本社が、
美しい森の中で歴史に育まれてひっそりとたたずんでいるすばらしいところです。

そのウェッジウッドのビジターセンターの受付に午後1時という約束をしたのですが、
とにかくストーク・オン・トレントの町に入ったとたん、大渋滞。
しかも悪いことに携帯のバッテリー切れで、連絡も取れず。

結局ついたのは、午後3時。
もちろん、Mr,Kはいません。そりゃそうだろうな。

と思いつつ、ビジターセンターの中にいたら、
受付の女性が怖い顔で、
「あなたが来たらここに電話するようにといわれたのよ、この忙しいのに」
とかなり冷たい口調で僕にメモを渡しました。

それからしばらくして、Mr.Kから受付に電話があったらしく、
僕に電話に出ろといいます。

電話口で必死で謝る僕。とにかく、時間がないので今回はキャンセルしてね、
と訴えているのに、言葉が通じないのか、
MrKもしつこくじゃあ今夜はどう、明日はどう、ホテルまで行くよ、
とかとか・・・・・・んもう、しつこーいの。
なんやかや30分くらいつかまってしまいました。

しかもウエッジウッドの本社の受付で借りた電話ですよ。
受付の怖い女性が「ジーザス」なんて顔をして、あからさまに嫌な顔を僕に向けます。

そのあと、ファクトリーセンターにいくつもりでしたので、
やっと電話を切って早く出かけようというとことになりました。
だってMr,Kがいまからそっちに行くって言うから、
もう怖くなって早く逃げちゃおということになったのです。

でかけようとしたら、受付の女性が
「そういえば、さっきの男の人(Mr.K)に、
あなたがたがファクトリーショップに行くことを話しておいたわ」
とか言うではありませんか。

なんで余計なこと言うかなあ、まいったなあ。わざとかなあ。
そのとき僕の脳裏に浮かんだのは、映画のダースベイダーでした。

怖い。追いつめられる恐怖。建物の影からいつあらわれるか、気が気ではありません。

しかし、せつさんは、なーんにも考えていません。
あ、これおいしい、なんてビジターセンターで買ったポテトなんか食べています。

とにかく、逃げることだけ考えるんだ。とクルマをひた走らせます。

つづく。

__DSCF0020.jpg


♪クリックで応援してくださいね♪

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


posted by せつ at 20:00 | 東京 ☔ | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月14日

「野麦峠。」・・せつ8

連日の過酷な買い付けの日々はどんどん過ぎていきます。

そういえば以前、どなたかのホームページで買い付けの様子を
書いていらっしゃいました。

その方もご夫婦でイギリスへアンティークの買い付けに。
ロンドンを中心に買い付けされているようでした。

シティの中心にある5つ星のホテルに宿泊されていました。
(ホテルのお写真付き&すばらしいお部屋の調度品たち・・)

午前中は近所をご夫婦でお散歩・・・。午後から買い付けです。
もちろんアフタヌーンティーも楽しんで・・・。

それを見てしまった私は、「これ!これ!」と叫んでしまいました。

なんて、すてきな買い付けでしょう・・・うっとり。
イギリスの買い付けはこうでなくっちゃ・・むふふ・・・。
(むふふ・・?)

優雅です! 5つ星です! アフタヌーンティですっ!

きっとこんなふうに夫は計画してくれるに違いない・・と、
くわしいスケジュールを聞かないまま、イギリスへ。

はっと気が付くと、ショッピングカートを片手にニンジャ走りの日々・・。

早朝に起きてすぐ、買い付け現場へ直行。お昼ごはんも食べられず・・。
夕方遅くにホテルに戻ったら、毎日お部屋でもくもくと深夜まで、
その日のアンティークたちを山のように厳重なラッピング作業・・。

あれっ? 私のアフタヌーンティーは・・・?
お散歩は・・・? 5つ星は・・・?

これでは昔見た映画の「野麦峠」では・・・。
女工哀史・・・。(女工・・・?)

そんな日々でついに、女工も立ち上がりました。

スローガンは「ホテルで優雅な朝食をこの口に!」ですっ。
それを食べない限りテコでも動かないことをアピール。
(テコ・・・。)

そして、ついに労組の勝利! 立ち上がって良かった・・。

初めてのイングリッシュ・ブレックファーストです。
どきどきしながら、がらんとした早朝のレストランに。
注文する声も、1オクターブ上がります。

つつがなく優雅にお食事・・。
そろそろお腹がいっぱい・・と思っていたら、電話帳がお皿に乗って。

電話帳・・?とよく見ると、
電話帳そっくりの巨大なハムではありませんか。

なぜこんなに大きいの・・・。もしかしてこれは、
ハムに見える電話帳では・・・?
残すと2度とこんな朝食はできなくなる予感が・・・。

心の中は葛藤でぐるぐるです。

こうなったら、死ぬ気で食べるしかない・・・。
(死ぬ気・・・?)

もう2度と食べられなくても、これ以上 は食べられない・・!
と、思って「私は断固、残します!」と宣言しようと
夫をみると・・・、

私の倍も大きい塊のハムがお皿に残って・・・。

そしておもむろに「せつさんは、よく食べますねぇ。感心しますねぇ。」
と言うではないですか。

攻撃は最大の防御・・・・・。


se_8_2枚合体_.jpg







♪クリックで応援してくださいね♪

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


posted by せつ at 22:49 | 東京 🌁 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月05日

「・・・勘違い」・・・夫 7

「せつさん、ほんとにここでいいの」とおそるおそるせつさんに
話しかけますが、もういません。

いつもはのんびりというか、ぼーっとしているせつさんですが、
ひとたびじぶんの興味のあることを目の前にすると
人が変わったように動きがすばやくなります。

かなたの体育館のような建物にニンジャ走りというか、
どう見ても欽ちゃん走りであたりをきょろきょろうかがいながら、
いつのまにか消えてしまいました。

僕は手前の小さい建物の古びたキューピー人形やら、
どうみてもソニーのラジカセとか、いわくありげなトランプなど、
おおよそアンティークとは似つかわしくないものが
雑然と並べてあるブースが見えて、気がきではありません。
中に入ると、人もまばらで、活気もありません。

心配になって、せつさんにウォーキートーキーで連絡を入れました。
「せつさーん、どこにいますか」
すると思いっきりハイテンションになったせつさんの声が
飛び込んできました。
「はやくこっちにきてちょうだい」

外に出ると先ほどせつさんが消えていった建物に
たくさんの人が吸いこまれていきます。
僕もその建物に入ると、家族連れやらカップルやら
一見してディーラーの人やらで、もうたいへんです。
何千人もの人でごった返しているので、
せつさんがどこにいるかまったくわかりません。

ポーセリン、シルバー製品、農具、キッチンツールなど、
せつさんの大好きなものが小さいストールから大きなストールまで、
これでもかというくらいに並べられています。

3周ほどしたでしょうか、
シルバーのカトラリーセットを売っているお姉さんとせつさんが
真剣に話し合っています。
僕を見つけると、いきなり「これ、どう思う」と
古い木箱に入ったカトラリーを差し出します。
お姉さんの説明によると1880年頃のもので、
昔から家で使っていたとのことです。

せつさんの目は完全にクリックリッしています。
よく見ると、せつさんの足元にはスーパーで使う
ガラガラのタイヤがついた大きなバッグがすでにぱんぱんです。

そのカトラリーセットを急いで買うと、
「早くこのバッグを持って」と言うやいなや、
またニンジャ走り(欽ちゃん走り)で、人ごみに消えていきました。

そうか、僕がいちばんはじめに入った建物は、フリーマーケットになっていて、
セカンド品などを売っているところだったんですね。
もちろん、こちらのアンティークマーケットが今日のメインイベントなわけです。

それにしても、日本人はひとりもいませんね。
さすがにこんなイギリスの田舎にまで買付けに来る
日本人ディーラーなんて、きっといないんでしょうね。

ふと目の前のストールでウェッジウッドやドルトンが
やけに安く売っている店があったので、じっくりみていると、
「ハーイ、日本からきたのかね」(英語)と
調子のいいイギリス人のおじさんMr.Kが声をかけてきました。

この人がじつは後ほどたいへんなことになるわけで・・・・。

つづく。

__DSCF0009.jpg

♪クリックで応援してくださいね♪

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


posted by せつ at 15:33 | 東京 ☁ | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月30日

「作戦成功!」・・せつ7

暗闇にもやっと目がなれました。

顔色も青から赤へ。(信号・・?)

さあ、ここで大切なのは全体を大きくながめ把握することです。
(かつて師は全体を2回まわってから、買い付けを開始されていました。)

それを思い出して広い会場を、作戦どうりニンジャ走り・・。

小さなお店がぎっしりと並んでいます。(約200店くらいでしょうか)
陶器専門のお店や銀器専門、ガラスやファブリックもあります。
そしてそれぞれのお店には、1人か2人のかたがお店番をしています。

家族連れの人たちは楽しそうに、そんなお店たちをのぞきこんでいます。
よーく見ると買っている人は少なくて、お店の人とおしゃべりを楽しんだり
ながめたり、のんびりカントリー・モードです。

そのペースに巻き込まれては大変。
わたしはニンジャ作戦なのだから!と、ショッピングカートを握る手に
力が入ります。(でもこんなカートを持参している人は私だけ・・。)

一番奥の建物から買い付けスタートです。

奥のお店に80才くらいの女性が。目が合うとにっこりしてくれました。
さっそく商品を見せていただくことに。

沢山の陶器たちがきれいにならんでいます。
陶器のお人形やカップやお皿たち。どれもかわいい・・・。

「これは、買い?」「買い!」
と独り言できびしくチェック。「これも、買い?」「買い!」・・・。

ふと見ると、女性の顔からいつのまにか笑顔がすっかり消えています。
いけない、危ない人と思われたのでは・・・。

お支払いをすばやく済ませて、逃げるようにニンジャ走りで次へ。

つぎはちょっとコワモテの男性のお店。
とりあえず最初はビッグスマイルとご挨拶。
「ハロー!」とおもいっきり笑いながら接近。

気のせいか2、3歩あとずさったような・・・。

でも気にしない気にしない。
いざとなったら得意のニンジャ走りで・・・と、
つぶやきながらもっと接近。

「これは、買い?」「買い!」ときびしくチェック&買い付け。

ふと見るとコワモテの男性の姿がありません。
沢山買ったのでお支払いをしなければ・・・。きょろきょろ探していると
何軒か先のお店の中で、のんびりお茶を飲んでいるではありませんか。

コワモテではなくて、この人はフトッパラ・・・?

人を信用するいい人なんだなぁ・・・と、うれしくなって
ビッグスマイルで接近。彼は「あちゃー、見つかっちゃった。」と
つぶやきながらお店にもどってくれました。(あちゃー・・?)

こんな感じで、とても順調に買い付けは進んでいくのでした。

あれっ、そういえば夫は・・・とながめると、

「せつさん、どこにいますかー。」と持ってきたウォーキートーキー
(これが、次なる秘密兵器:3です。広い会場で便利です。)
から悲しい声が・・・。

ニンジャ走りで、夫を探しに行ったのでした・・・。

せつ


se_7.jpg








♪クリックで応援してくださいね♪

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


posted by せつ at 17:53 | 東京 🌁 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月23日

「・・・・沈黙」・・・夫 6

「レッツゴー!アンティークフェア」

夕べ、酔っぱらい運転の車に当て逃げされて、
しょんぼりしていたせつさんは、もうすっかり回復しています。

暗い雨の降る中、ひとり元気なせつさんをのせて、
クリスローの町へと向かいました。

それにしても、イギリスのカントリーサイドって、いいですよね。
時期はずれとはいえ、さすがイギリスです。
あたり一面、朝陽に照らされた田園風景の中をひたすら、
アンティークフェアの会場に向けてひた走ります。

途中、お腹がすいたねということになり、マクドナルドによったりして、
地図のとおりにいったのですが、ないですよ、会場がないじゃありませんか。

せつさんは、ワニ目になって、僕を見ています。 こんな感じ ( ー ー )。

でもよくみると、たくさんの人が僕たちが車を止めた逆の方向に歩いています。
ガードマンらしい人に聞くと、よかったあ、アンティークフェアの会場がありました。
泥だらけの駐車場に車を止めて、雨の中をやっとの思いで会場に入りました。

が、・・・・・・ここは。

たくさんの人がひしめいています。
雨なんか関係ないもんね、といった感じでみんなそれは楽しそうです。
ストールも200は超えていると思いますが、何かが違うぞ。
という動物的な勘が、僕の体の動きをセーブしています。

ゆっくりと一歩ずつ会場の中へと入っていきます。

せつさんは、大きな口をあけて、
目をクリックリッさせて肉屋さんをじーっと見ています。
こんな感じ (*〇*)。

「ねえっ」
長い沈黙のあと、ふたりは同時に話しかけていました。

何かの異変にせつさんも気がついたようです。

この違和感はなんだろう。僕は大きな間違いを犯してしまったのでしょうか。

つづく。


__DSC00593.jpg





♪クリックで応援してくださいね♪

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


posted by せつ at 15:45 | 東京 ☁ | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月13日

「初めの1歩」・・せつ6

降りしきる雨の中、ついにフェア会場に着きました。

マンチェスターの北の町「クリスロー」です。

探して探して、やっとたどり着きました。
でも大丈夫。まだ、体力と買付心は満タンです。

でも、ここって体育館・・・?
大きな体育館のような建物が3つもあります。

雨がざーざーなのに駐車場は満パイです。そして、沢山の人たちが。

よくみると・・家族連れが多いのはなぜ・・・?
もっとよく見ると、みんな顔は笑っています。なぜ・・?

あわててコンパクトで自分の顔をみると・・・青ざめて引きつっています。

いけない、こんな顔では浮いてしまう・・。
ただでさえ、東洋系の人が全然いないのに。ここはまずにっこりと・・・。

わけがわからないまま、意味もなく笑いながら入り口らしきところに。

「ええっ!お肉屋さん?」

そうです。なぜか入り口のすぐ横に巨大なお肉の塊がずらっと・・。

大きなトラックの横が開くタイプの、日本でよく見かける
お引越し横開き巨大トラックです。
そこでおじさんがなぜか威勢良く、しかも明るくお肉を売っているのです。

しばらくあまりの謎に、ぼーっと見入ってしまいました。
(わかった! よくスーパーの前に焼き鳥屋さんの屋台があるけれど、
 あのイギリス版ね。納得・・。)

では、ここは地元のかたがたにとって、スーパー・・・?

これ以上深く考えてしまうと、お肉を衝動的に買ってしまう恐れがあったので、
退却・・・。

さあ気を取り直して、アンティーク雑貨を求めて中へ。

建物の中は、暗い・・すごく薄暗い・・・。

暗闇にやっと目が慣れると、ものすごい活気です。
体育館の中は、何百という小さなブースがあって、沢山の家族連れの人たちが、
がやがや話しながら歩いています。どこかで赤ちゃんまで泣いています。
(赤ちゃん・・・。)

ポン! そのとき背中をたたく人が。

振り返ると、青ざめてひきつった、夫の顔が。
(気が合う2人・・・。)

せつ


setsu_6.jpg

♪クリックで応援してくださいね♪

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


posted by せつ at 20:08 | 東京 ☔ | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月06日

「雨と闇」・・夫 5

「グッドモーニング」 眠い目をこすりながらベッドで寝返りをうっていると、
せつさんがめずらしくベッドに座っています。

はじめは真っ暗な部屋でぼーっと人影がみえたものですから、ぎょっとしました。

だいたい家にいるときは、朝ほとんど起きないのがせつさんのこだわりです。

いつも、僕が起こすのですが、一度や二度では絶対に起きません。

あの手この手で起こすのですが、
いきなりイギリスに着いたとたんにこれですから、僕もけっこう驚きました。

そういう僕も、なんとなく目が覚めたら体が軽いと感じたのは、
時差ぼけと緊張とやる気が複雑にからみあっていたからでしょうか。

時計を見ると、5時です。外は真っ暗。それに寒い。

せつさんは今日、いろんなアンティークフェアをまわるとはしゃいでいるようですが、
当然、そのいろんなアンティークフェアを調べたのは僕です。

そのなかでも、いちばん大きなフェアであるクリスローという町で行われる
アンティークフェアに行って、それからマンチェスターのフェアへ、
という綿密な計画を立てました。

地図もばっちり、クルマの調子もよい、ぶつけられたドアミラーは
ガムテープでしっかり直しました。

というわけで、少し早いけど、出発しようと外へ。

冷たい風と雨、それに真っ暗なイギリスの闇が、僕たちを歓迎してくれました。

せつさんを見ると、この暗い闇の中でホテルの写真を撮っています。

またしても不安が、僕の心にじわじわと広がっていきました。

つづく


kozo_5-1.jpg


♪クリックで応援してくださいね♪

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


posted by せつ at 09:45 | 東京 ☁ | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月29日

「作戦開始!」・・せつ5

イギリス時間、午前5時。きっぱりとウェイクアップしました。

ジャパンではエブリナイト夜が遅いので、こんなアーリータイムは、

(あっすみません・・つい英語になってしまい・・。
そういえば夫は私が英語度ゼロのように、みなさまに告げ口しているので、
くやしくて、つい見栄を張ってしまいました・・・。もうやめます。)

信じられません。体も爽やかで、いつもの腰痛も影を潜めています。
(腰痛・・・。)

なんといっても、今日は大切な日。初日からメーンイベントなのです。

そう今日は、日曜日。
アンティークフェアがあちこちで開かれる日。
聞いた話では、探せばいいアンティークをものすごくお安く
手に入れることができるとか。それも、がばがば。(がばがば・・・?)

もちろん、コレクティブルが中心だとは思いますが。
この日のために、秘密兵器・その2、を日本から持って参りました。
(もちろん、その1はぷちぷちですね。)

ご婦人方がスーパーで愛用されている「ショッピングカート」です。

がらがらとキャスターが回り、買い付けた商品は付属のバッグに沢山入るし、
そして全然重くない。これでイス付きタイプなら完璧なのですが・・・。

これを持って、忍者のように素早く動き回ること。
これが、私の考えた「買い付け:行動目標・その1」です。

2年前に、アンティークディーラーの「師」の後をついて
アンティークセンターやフェアを毎日回りました。
いつもはおだやかな「師」が別人のように、きびきびと。

まあ・・これすてきね・・。とうっとりアンティークを眺めていたら、
一つも買っていないのに「さあ、次に行くよ。」と言われました。

えっ、と「師」の足元を見ると、アンティーク雑貨たちがわんさか。

これがプロの仕事なのね・・・。と、反省いたしました。

時は金なり!

私は少しゆっくりなので、そのハンディを克服すべく、
いろいろな作戦や行動目標を考えてきたのでした。

胸が、どきどきです。 
着替えも終わり、ショッピングカートもチェック済みです。

さあ!出発! と明るく一人で宣言しました。
(一人・・?)

ふと見ると、夫がベッドで寝返りをうっています・・・。
おまけに、すーすーと安らかな寝息が・・・。

ああ、私のヤル気が・・・・・。

せつ


setsu_5.jpg



♪クリックで応援してくださいね♪

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


posted by せつ at 23:01 | 東京 ☁ | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月23日

「Hit & Run」・・夫 4

「もうクルマで寝ましょう。」店長のせつさんは、地図を読み込むことができません。
かなり、方向音痴といっていいでしょう。地図を見ても、5分と続きません。
で、冒頭の発言です。

日本ではナビ様がいてくれるから、ドライブもずいぶんとらくになったもんです。でもここは、
イギリスです。ナビ様もついておらず、地図も英語ときた日にゃ、もうお手上げです。
ほんとうに、アンティーク雑貨の買付けなんてできるのかなあ、
とまたしても不安がこみあげてきます。

とにかく、僕は必死になってマンチェスター空港からM56に乗り、途中でM6を右折し、
今夜泊まる予定のチョーリーのホテルを目指します。
A5209の出口を降りるところまでは、暗い雨の中を
よく間違えずに来たもんだと気分はよかったんです。
ところが、一般道に入ってからまったく方向がわかりません。
まいったな。と、せつさんを見ると、・・・・・寝ています。しっかり、寝ています。やれやれ。

しかたなく、ガソリンスタンドのコンビニで道を聞くことにしました。
コンビニの若い店員さんはとっても親切で、ていねいに教えてくれます。
お客さんが何人かいたのですが、僕が終わるのをにこにこしながら待っていてくれます。
イギリス人って、いい奴じゃん、なんて心の中で思いながらクルマに戻ると、
せつさんがクルマの外でなにか叫んでいます。

近くによると、「た〜い〜へ〜ん」「た〜い〜へ〜ん」と言っているようです。
英語かと思いました。
「10人くらいがぶつけていって、はあはあ、ワゴン車が消えたの〜〜。」
すっかり子供みたいになっていて、なにをいっているのかよくわかりません。

指をさして、「見て見て。」というので、クルマの反対側に行くと、ドアミラーがありません。
よーくみると、道路のかなり先のほうにこなごなに壊れて散乱しています。
どうやら10人くらい乗った酔っ払い運転のワゴン車が当て逃げしたようです。
イギリス人って、やな奴じゃん。と思いました。

当て逃げのことを英語では「Hit & Run」ということをこのときに知りました。
「いやあ、ドアミラーくらいでよかったよなあ」とせつさんを見ると、いません。
すっかり助手席にのって、「レッツ・ゴー!」なんて言ってます。
立ち直りの早いところがせつさんの持ち味です。

その後、道を聞くところがなく、なんどかパブによってべろんべろんに酔っ払ったお客さんに道を聞きながら、ようやくホテルに着いたときには、天国についたような気分でした。

「google mapにお礼しないとね」
せつさんの目が、久しぶりにクリックリしています。

つづく


4gif.gif



♪クリックで応援してくださいね♪

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


posted by せつ at 10:40 | 東京 ☁ | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月19日

「ぷちぷちの人。」・・せつ4

「ぷちっ」足元から小さな音が・・・。

あっ、しまった貴重な可愛いぷちぷちをこれで1粒無駄に・・。

私はイギリスに買い付けに旅立つにあたり、毎日ぷちぷちのことばかり考える人になってしまいました。一日の半分は考えていた気がします。そう、エアパッキンのことですね。

買い付けた大切なアンティークたちを、無事日本まで届けるために何が一番良いのか・・・。
新聞紙だとなんだか男くさいし、ラッピングしている内に暗い気持ちになってしまいそう・・
手も真っ黒に・・。かといってじゃなにがいいか・・・。何日も考え込んでしまいました。

昔、アメリカのTVで「ツインピークス」というのがありましたね。
登場人物の中にカーテンレールのことばかり気にして、
いつもカーテンレールのことを繰り返し話している主婦がいました。
似ています・・・自分に。今なら彼女の気持ちが・・・。

大きなロールで日本で一番お安い(すごく探しました・・)ぷちぷちを、
使いやすいように小さく一枚一枚切りました。厚手のものと薄手のものを。

いつのまにか、大きなトランクの中はいろいろなサイズに切り分けられた、可愛いぷちぷちたちでぎゅうぎゅうに・・。人知れず、夫のトランクにも詰め込みました。(・・・。)
そして機内持ち込み用の小さなバッグには、ガムテープが何種類もぎっしり。

あれっ、着替えのお洋服は・・・?そう、入らなかったのです。
機内持ち込みのバッグ規定はきびしいので、着替え用は重ね着で着ていくことに・・。
おしゃれ度、大幅ダウン・・・。
でもおしゃれ度のことはこの際忘れて、丸々といつもの倍くらいに太って出発したのでした。
(夫はまったく気が付きませんでした・・・なぜ・・。)

おかげで、ものすごく軽いものすごく大きなトランクが出来上がりました。
これで、イギリスに行って貴重な買い付けの時間を無駄にすることがなくなるし、
道に迷って野宿の時もこれに包まれば暖かいし・・と思うと、
自分の素敵なアイデアにカンパイ!気分でした。(野宿・・?)

そんなわけで私は、ぷちぷちを見ているだけでいつのまにか幸せな気持ちになれる人に・・。
実際このぷちぷちは大正解でした。イギリスのぷちぷちはとても薄くて空気も少なく、
陶器やガラスなどは心配で包めません。よかった・・。

・・・・と、今回の日記は夫が「ホテルに到着するまで待っててね。」編でした。
夫が無事ホテルに到着するのをお待ちしています。

せつ

DVC00022.JPG








♪クリックで応援してくださいね♪

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


posted by せつ at 01:08 | 東京 🌁 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月11日

「笑顔に、涙。」・・夫3

「私のことばっか、書きすぎ」いきなりせつさんに叱られてしまいました。
確かに、買い付け日記にしてはせつさんがやたら登場しますね。ははは。

ま、それはそれとして、そうそうマンチェスター空港で
なかなかレンタカー屋さんが見つかりません。

もう一度、空港に入りあっちへうろうろこっちへうろうろ、

そうこうしているうちにお腹がすいたということになって、
せつさんが夕食を食べている間、空港中を探し回ってついに見つけました。

なんと、飛行機から降りて3時間がたっていました。

レンタカーのカウンターにぼろぼろになってたどりつくと、
見るからに好青年といった感じの若者が「お待ちしていましたよ。」
というようなことを笑顔で話しかけてくれたときには、
思わず泣きそうになってしまいました。

やっとのことでお目当ての車のキーを借り、
駐車場に行くと500台くらいあってどれだかわかりません。
と、またここで1時間。やれやれ。

やっとこさ、車に乗り込んで、空港を出ると、真っ暗な上に雨がしとしと降っています。
またしても、不安。
えーと、とにかくプレストンの町をめざしていくんだよな、
といい聞かせ、高速道路のM6となんども頭のなかで繰り返します。

せつさんも一生懸命ロードマップと標識を見ています。
とにかくわからなくなったら高速でもなんでもいいから止まってしまおう。
ということになり、おそるおそる走り出しました。

途中、なんども「右」「いいや、左」「右に決まってんじゃんか」「いいや、左」と、
政治的な対立を続けながら、それでもうまくめざすM6に乗れました。

とまあ、ここまではよかったんです。
しかし、せつさんの日記はもうホテルに着いているんですね。

まいったな。ここからホテルに着くまでが、もうたーいへんだったんだからあ・・・・。

つづく。


site_map.jpg

♪クリックで応援してくださいね♪

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


posted by せつ at 21:51 | 東京 ☔ | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月10日

「悲しい、日本茶」・せつ3

やったー、ホテルに到着したよ!」

明るい夫の声を聞いて、はっとスイッチオンしました。

マンチェスター空港をあの後、何時間もさまよったこと。
(確信-その1:私たちほどマンチェスター空港を歩き尽くした日本人はいないのでは・・)

24時間オープンのハーツさんのカウンターにやっとたどり着いたら、
カウンターにいた人が、ものすごくハンサムでいい人に見えたこと。

空港の屋上のレンタカーの置き場所が、何社もの共有で
車の海のような広大な場所を、一台一台鍵を差し込みながら探したこと。
(確信-その2:これでは遠目に泥棒では・・?)

パブがあるたびにおそるおそるノックして、地図を見せながら教えてもらったこと。
その後はあまりにいろいろなことが起こったので、
自動的にスイッチオフしてしまったのでした。

さあ、問題は段ボールです。

自力買い付けの必需品ですね。2年前、師と仰ぐアンティークディーラーの方に教わりました。その方は、日本のアンティークショップに「卸し」をされています。

もちろん私たちとは資金力が違うので、運送会社の方に買い付けたお店を回っていただく
ピックアップと商品のパッキングを委託していらっしゃいました。
それは今は、はるかなるあこがれ・・・、
自力パッキングには頑丈ないい段ボールが必要です。

で、次なる大作戦は「ホテルに事前に段ボールを届けてもらう」です。

はたして段ボールは届いているのでしょうか・・。

もう真夜中、見るとカウンターに人影がぽつり。またここで考えそうになる私・・。
いけない、明るく明るく・・。この時のためにはるばる「玉露」をお土産に持ってきたのでは。
このホテルをベースキャンプにするのだし、段ボールを預かってくれているはずだし。
ここは良い第一印象が大切なはず。特にホテルの支配人さんには。

思い切って「日本茶はお好きですか?」といきなり切り出してみる。
しばらくの無言の見つめ合いのあと、にっこりと受け取ってくれた若々しい青年。
若々しい青年・・・?

翌朝予感は的中して、若々しい青年は夜だけのアルバイトだったとわかるのでした。

お土産の、たった1つの玉露が・・・。 

段ボールは届いておりました・・。

せつ


3.se.jpg

♪クリックで応援してくださいね♪

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


posted by せつ at 10:52 | 東京 ☁ | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月09日

「いやな予感」・・夫2

「さあ、いよいよね。」せつさんの目は、すっかり座っています。

こういうときのせつさんもおっかないです。

飛行機を降りると、マンチェスター空港は、すっかり暗闇に包まれています。

そうだ、まずドライブマップを買って、それから予約していたレンタカーを借りにいかないとな。
と、頭の中でシュミレーションを繰り返しています。・・・アイハブアリザベーション・・・。

ふと気がつくと、せつさんがいません。

どこかにでかけると、必ずいなくなってしまうのがせつさんです。
やれやれと思いながらあたりを見まわしてみると、キヨスクというかコンビニというか、
お店で店員のお兄さんとなにやらこぜりあいをしているではないですか。

あわてて近づくと、どうやら地図のことで言葉が通じないようです。

せつさんは北西のもっと拡大図がないかといっているようですが、
もともと日本語でも何を言っているのかよくわからないところがあるので、
イギリス人相手に通じるわけがありません。
とりあえずその店においてあったいちばんわかりやすいドライブマップを買って、
いざレンタカーへ。

と思ったのですが、ふと気がつくとまたせつさんがいません。

こんどはガードマンの人に私たちはどこに行けばいいのか聞いているようですが、
案の定つたわるわけがありません。

とにかく空港を出て向かいのビルへいけといっているのではないかと、
ほとんど勘で見当をつけて、荷物をかかえて逃げるようにその場を去りました。

が、どうも怪しいです。向かいのビルは真っ暗です。
確かにレンタカーの看板は出ていますが、誰もいません。

うそだろ。まさかもう閉まっちゃったんじゃないだろうな。
僕は不安におののきながら、そのビルに入りました。

こういうときのせつさんは絶対についてきません。めんどくさいことになりそうだとわかると、
動物的な感で、「わたし、ここで待ってる」が口癖です。

ビルの中には、機嫌の悪そうなおじいさんがひとり、真っ暗な中で椅子に座っています。

「アイドライクトゥゴウトゥなんたらかんたら」と僕が不安におののきながらたずねると、
なにもいわずあっちという感じで指をさします。
はあ、という顔をしていると、さらに指をさして、こんどはあごを上げます。
これ以上かかわるとよくない予感がしたので、「サンキュー」とかいって、その場を去りました。

外ではせつさんが一心不乱にメモを取っています。
なにをしているのかとそっとのぞくと、まんがを書いています。
「なに、してんの」と僕。びっくりしたように「気持ちを落ち着けてるの」とせつさん。

せつさんは不安や緊張におそわれると、じぶんでもなにをしているのかわからなくなって、
ものを忘れたり、落としたり、そりゃあたいへんなんです。

それはそうとレンタカー屋さんにいかなきゃ。
まいったな。今晩じゅうに、ホテルにいけるのかな。

ものすごく不安だな。ものすごく緊張するな。
でも僕がそんなそぶり見せることできないもんな。
まいったな。こりゃ、買い付けどころじゃないぞ。
このまま帰ろうかな。ぶつぶつぶつぶつ。

ふとみると、僕以上に、せつさんがぶつぶつぶつぶつ言っているではないですか。まずい。

僕は必要以上に大きな声で、「ハプニングも、旅の楽しさだよねえ。」

・・・・・・・つづく。

国際免許.jpg


♪クリックで応援してくださいね♪

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


posted by せつ at 17:09 | 東京 ☀ | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月08日

「回る、灯台。」・・せつ2

マンチェスター空港に降り立つ。

さあ、気をとり直してキヨスクを探さねば。キヨスク・・・?

ロードマップを買って、レンタカーを借りて、明るく出発しなければ・・。

やっと薄暗い空港の通路の先に2つのお店のあかりを発見。
1つは小さくて品数も少ない。お店番をしているのは
髪の毛がなぜかぼさぼさの初老の男性・・・。もちろん笑顔はない。

その隣には、広々としたコンビニのような明るくきれいなお店が。
ガラス越しにの造いてみると地図もかなりありそう・・。
その上、レジには満面の笑みの堂々とした体格のスーツ女性・・。

ふっと気がつくと、暗くて小さなお店の中にいる私・・・。

いけない・・こんな弱気では・・・。明日からいよいよアンティークの
買い付けが始まるというのに・・。入ってきたきり考え込んでいる私を
その男性は心配そうに見つめているのでした。思いのほか親切な
男性は奥の棚からとても古そうな地図を出してきてくれました。

地図が古くていいのか・・・?と胸の中で葛藤しながら3冊も購入。

なのに一番いい笑顔でお礼を言う私。まだ弱気かも・・・。

さ、外に出てレンタカーの「ハーツ」さんに行かなければ。

夫は・・・と、見ると少し先の薄暗い通路の真ん中で
1人くるくると回っている。しばらく柱の影から様子をうかがうことに。
余裕である・・・。ゆっくりといつまでも回っていた夫がはたと止まったかと思うと、
「わかったよ〜!出口はここだ!」ととってもさわやかな笑顔で私を呼ぶのでした。

あのう・・・、あなたの頭上に「EXIT」という大きな看板が下がってるんですけど・・。

新たな不安に胸をふるわせながら、
大きなドアを開けてイギリスの大地へと踏み出したのでした。

-----せつ

2_se.jpg


♪クリックで応援してくださいね♪

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


posted by せつ at 19:12 | 東京 ☁ | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月07日

「交換日記って、いったい。」・・夫 1

「ねえ、素敵だと思わない。」店長のせつさんが目をクリックリッ輝かせて、僕に話しかけます。

こういうときのせつさんは、おっかないです。

彼女の頭の中でおもいっきりふくらんでいるイメージを少しでも否定するような発言をしたら、
たいへんなことになってしまうからです。

僕は言葉を慎重に選びながら、せつさんに「え、それってなんだろうね。」
と、すごく興味を持っているようなそぶりで聞き返します。

「イギリス買い付け交換日記っていう、タイトルにしようと思うの。」
さらに目がクリックリッしています。
こうなるともう、反論なんてだれにもできません。

どうやら、いま準備しているネットショップのブログのことのようです。
一抹の不安は、いま、確かな不安となって、ぼくに襲いかかります。

交換日記って、そういえば中学校のときにやっていたなあ、などと考えながら、
いい年をしたおじさんが何を好き好んでインターネットで
妻と交換日記なんかを披露しなくてはいけないんだよ。
ぜったい、友達にはいえないよな。なんて、頭の中はぐるぐるまわっています。

そんなことはおかまいなくせつさんは続けます。
「まずはじめに私が書くの。」「ねっ。」といって、またクリックリッです。
「つぎにあなたが書くの。」「そのつぎに私。」「そのつぎにあなた。」「そのつぎに私。」
「そのつぎに・・・・・」クリックリッ。
ああ、なんだか、気が狂いそうです。

でもいちど言い出したらきかないせつさんのことですから、
結局、いま、こうして僕は交換日記を書いているわけです。

つい取り乱して、前置きが長くなってしまいました。本題に入ります。

さっき、せつさんの1回目を読んだら、いきなりマンチェスターから始まっているんですね。
ま、ここがせつさんらしいところでもあるのですが。

僕の場合、マンチェスター空港に降り立つ2ヶ月前から、この買い付けは始まっています。

なんといっても、お金をかけたくないというせつさんの強い希望があるわけですから、
飛行機、ホテル、レンタカー、食事、すべて自分たちで、
おっと僕が、やらなければいけないことになります。

お気づきだとは思いますが、せつさんの言う自分たちという意味は、
僕がという意味とほとんど同じです。

航空券の手配。これはせつさんがぜったいマイレージをつかわないと損だから、
ということで、生活のすべてをマイレージが貯まるよう、
ガソリン代、車検代、食事、買い物、電話、プロバイダー、・・・・・・
とにかく考えられる限りを登録しました。で、ぎりぎりロンドンまでのチケットをゲット。

ホテルの手配、これはインターネットで、UKのサイトに入り、
わけがわかんなかったんだけどようやく予約できました。

レンタカーは、案外、日本からでも簡単に予約できるんですね。

それと、いちばん肝心のアンティークフェアですが、これは3年前に行ったときの資料と、
やはりインターネットをつかって、調べまくりました。

いちばんたいへんだったのが、ドライブルート。
なんといっても、海外をクルマで走るのは初めてだし、
英語は話せないし、とうぜん、読めない。ということで、イギリスのgoogleマップを出力しては、
毎晩、ドライブシュミレーションをしていたことをせつさんは知る由もありません。

ま、そんなこんなで不安の塊になって、日本を出発した僕ですが、
ロンドンまでは興奮して眠れなかったものですから、
マンチェスターに着く前に不覚にも眠ってしまっていたようです。

目が覚めると、窓の外はさっきまで明るかったのがうそのように真っ暗です。
まだ夕方の4時ですよ。
それに、この旅の行く末を暗示するかのように、冷たい雨がしとしと降っています。

そういえばと思い、となりのせつさんを見ると、
僕の不安なんかまったく気にしてませんという顔で、
目がクリックリ。・・・・・・つづく


DVC00011.jpg

♪クリックで応援してくださいね♪

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


posted by せつ at 23:00 | 東京 ☁ | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月06日

「始まりは、夜。」・・せつ1

飛行機がマンチェスター空港に近づくにつれ、胃が・・・。

機内アナウンスが全くわからない・・あっ、英語だからか・・。

窓の外はとっぷり。2年前に来たときは7月だったから
9時すぎまで明るかったのに・・・。11月ってこんなに暗いのね。

こんな暗い中をレンタカーで遠いホテルまでたどり着けるのでしょうか・・・。
いや、その前に英語の地図が読めるのか・・。たしか高校まで英語は赤点・・・。
そして本日のメインイベントのレンタカーを借りるという大作戦が待っている・・・。

ここ数年のうち一番暗い気持ちで、私はマンチェスターに着いたのでした。

すこしでもいいものをお安く買い付けて、ネットショップを開店したい!という大きな夢。
そのためには買い付け経費をできるだけ節約して、商品のお値段を高くしないですむようにしたい。ならば、代行業者さんをたのまずに自力でなにもかもやらねば・・・。

「夢の実現は、強く願うことと、具体的に行動すること。」
とあのターシャ・テューダーさんも言っているではないか。

ここはひとつ隣で寝ている夫に思いっきり押しつけるしかない・・
とひそかに決意を新たにするのでした。

夫はバラ園を作りたい!という私の夢を実現するために、房総半島の山の中に拉致されて、
そしてまたアンティークの自力買い付けという未知の領域に連れ去られようとしている。
寝顔が少し不憫である。

そういえば夫は英語が話せるのか? つきつめて確認したことがなかったな・・。

20年以上前の新婚旅行の時、急性日射病になった私に「マイワイフ イズ シック!」
と言ってお医者様を連れてきてくれたっけ。

でもお医者様が帰るまで「マイワイフ イズ シック!」一本だった・・これはちょっと危ない。

膝の上にのせた「アンティーク辞典」がフルフルと不安にふるえるのでした・・。

-----せつ


1-se.jpg

♪クリックで応援してくださいね♪

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


posted by せつ at 22:49 | 東京 ☁ | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。